足育とは?
足育とは、子どもの足の健康と発達を促進するための取り組みやアプローチのこと。
足の健康は全身の健康に密接に関連しており、適切な足の発達は子どもの姿勢や動作、運動能力の向上にも大きく影響します。
なぜ足育が重要なのかと言うと、子どもの足が適切に発達することで、安定した歩行や走行、バランスの取れた姿勢を獲得することができるためです。
また、足の筋力や柔軟性を高めることで、子供の運動能力やスポーツパフォーマンスを向上させるとも言われています。
ただ、最近では子どもたちは室内遊びが増えたり、靴のまま過ごす時間が増えたりすることで足を充分に発達されられていないという状況もあります。
そのため、近年ますます足育の重要性が認識されているのです。
足育の具体的な方法としては、適切な靴の選び方や足を使った遊び、運動を通じて、子供の足の健康を保つことです。
また、足のマッサージなども有効です。
順番に詳しく見ていきましょう♪
正しいくつの選び方
足育でまず重要なのは、正しい靴を選ぶことです。
子どもの足の発達に合った靴の特徴
子どもの足育に徹した靴の特徴は以下のとおりです。
足の甲がしっかり覆われている
歩行や走行時に、足の甲が適切にサポートされることで、安定した歩行姿勢を維持しやすくなります。
足の甲がしっかり覆われた靴は、足首や足裏を適切に固定し、バランスを維持するのに役立ちます。
これにより、子供の姿勢を正しい位置に保ち、歩行時のバランス感覚を向上させます。
マジックテープで高さを調整し、足にフィットされられるタイプの靴がオススメです。
靴のかかと部分にヒールカウンター(芯)がある
靴の中で、かかとを支える役割になっているのが「ヒールカウンター」というパーツです。
このヒールカウンターは足のかかとを包んでサポートします。
子どもの足は骨格や筋肉が未完成なので、かかとや足首がぐらつきやすくなっています。
そのため、ヒールカウンター(芯)が入っていて、かかとや足首の安定性を高められる靴がオススメです。
つま先部分に足の指が自由に動かせる広さがある
足の指が自由に動かせる広さがある靴は、足の自然な発育を促します。
足の指が適切な広さで動かせることで、指の腱や足の筋肉が適切に発達し、健康的な足の形状を維持することができます。
また、子どもの歩行のしかたから、つま先が適度に上向きになっている靴を選ぶことをおすすめします。転倒防止につながります。
靴底が指の付け根でしっかり曲がる
靴底が厚すぎたり、硬かったりすると、前に進むための蹴り出しが上手くできず、足の発達の妨げになります。
蹴り出しの際に指の付け根が曲がることで、前に進む力を生み出します。
充分に前に進む力を出せるよう、蹴り出しの際に靴底が指の付け根でしっかり曲がる靴を選びましょう。
また、以下のような機能があると更に良いでしょう。
通気性が良い
子どもの足の裏は非常によく汗をかきます。そのため、日常で使う靴には水分をよく吸収し、早く乾く靴を選ぶのが良いです。
メッシュ素材などは通気性が良くおすすめ。
着脱しやすい
また、マジックテープ式などこどもが着脱しやすい靴にしておけば、自分で靴を履く練習にもなり、良いです。
できるだけ軽いもの
靴の重さは子どもの足の負担に関わります。また、歩いているときに疲れやすくもなってしまいます。
子ども用の靴には基本的に軽い素材が使われていますが、靴底に重い素材が使われているケースもあるので、できるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。
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サイズの選び方
靴のサイズを選ぶときには、以下の3ステップで選びましょう。
② 靴の中敷きに足を重ねる
③ 試し履きをする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
足のサイズを測る
足のサイズ=靴のサイズではありませんが、選びの目安にするため足のサイズを測ってみましょう。
また、子どもの足が大きくなるスピードは早いため、3ヶ月に1度は測り直しましょう。
↓自宅で測る場合は、フットメジャーが楽ちん
また、足型計測をしてくれる靴屋さんもありますので、探してみてくださいね。
靴の中敷きに足を重ねる
足のサイズがわかったら、続いて足のサイズに近いサイズの靴を用意します。
選んだ靴の中敷きを取り出して、その上に足を乗せてみます。
中敷きのかかとに足を合わせて立ち、つま先部分に5mm~1cmの余裕があればOKです。
試し履きをする
足の特徴とサイズが合う靴が見つかったら、以下の3ステップで試し履きをしてフィット感を試してみましょう。
② 歩いて試してみる
③ 足の指をグー・パーしてみる
靴を履いたときの足の状態は、体重のかかり方でも変化するため、
立ってみる、歩いてみる、足の指をグーパーできるかをチェックし、
各ステップにおいて違和感がないことを確かめましょう。
適切な運動や遊び方
続いて、足育となる運動や遊びを5つ紹介します。
かかと歩き
かかとだけを床につけて歩きます。
かかと歩きをすることで、足の裏の筋肉や腱を使い、バランス感覚を養っていくことができます。
立ったり座ったり
立つ、座るという動作をすることで、指や足首などを使います。
ママ・パパは子どもと向き合い、手をつなぎながら立つ→座るをくり返しましょう。
つまみ遊び
足の指でペットボトルの蓋や小さなおもちゃなどをつまんでみましょう。
足の指の筋肉を鍛え、土踏まずが育つ、踏ん張る力が育つという効果があります。
はだし遊び
はだしで過ごすと、床や地面のさまざまな質感や温度を感じて足裏の感覚が刺激されたり、リラックスできたりと良いことがたくさんあります。
ただし、外出する場合は砂や芝生の上など柔らかい場所を選び、コンクリートなど固い場所は避けましょう。
足跳びまわり
親が両脚を開いて座ります。子どもは親の脚を両足跳びで乗り越えて、親の周りをぐるりと一周します。
両足跳びができたら片足跳び、横跳びにも挑戦!
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足のマッサージもおすすめ
最後に、足のマッサージ方法について紹介します。
マッサージをするタイミングとしては、寝る前がおすすめ。
わが家は寝る前に子どもからリクエストがあるので、毎晩足と手のマッサージをしています♪
準備
指輪やブレスレット、腕時計をしている場合は外しておきます。
マッサージ用のオイルやクリームを準備し、手のひらに乗せて温め、なじませます。
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足全体をほぐす
準備ができたら、まずはママ、パパの親指や指の腹を使い、子どもの足のうら全体を押しほぐします。
全体を円を描くように優しくマッサージします。特に足のアーチや土踏まずの部分に重点を置いてマッサージすると良いでしょう。
足の指をマッサージ
足の指を一本ずつ、ぐっとつまむように押していきます。
続いて、優しく引っ張って伸ばしたり、マッサージします。親指を使って足の指の付け根から先端までを押し流すようにマッサージすると効果的です。
足つぼ的には足の指先は脳の疲れをとり、集中力を高めるつぼがあると言われています!
足首とふくらはぎをマッサージ
足首とふくらはぎの筋肉を両手で揉みほぐします。
足首を時計回りに回したり、ふくらはぎを揉みほぐしたりして血行を促進し、疲れを和らげます。
足全体をなでる
最後に、足全体を優しくなでるようにマッサージします。
手のひらを使って足全体を包み込むようになでると、リラックス効果が高まります。
◎マッサージを行う際は、子どもの反応を観察しながら適度な力加減で行い、子どもが快適に感じるように心がけてください。
まとめ
今回は足育の重要性、正しいくつの選び方や足のケア方法についてまとめました。
子どもの足育には、正しい靴選びや日常生活での適切な運動やケアが重要です。
子ども時代の足育で、足を健康で強く、バランス感覚や運動能力を高めることができます。
親としては子供の成長を見守りながら、足育に関する情報を活用し、足の健康に配慮し適切な環境やケアをしていきましょう!